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甲子園・2006年夏(6)

手品みたいな逆転劇

○完成度の高い青森山田

 今日(8月11日)は、延岡学園(宮崎)と青森山田、桐生第一(群馬)と佐賀商業の2試合を見た。

 第一試合は、青森山田の強さばかりが目についた。去年は、投打の中心の柳田がお相撲さん体型だったこともあって、彼だけが目立っている感じだったが、今年は全員野球の形で、投攻守の全てにレベルが高い。

 このチームが次は駒大苫小牧と当たるわけで、好試合が期待できる。駒苫にとっても、真っ向から力勝負を挑んでくる、青森山田のようなチームのほうが、かえってやりやすいかもしれない。

○手品みたいな逆転劇

 第二試合の佐賀商業は、8回ウラ、うまい手品に引っかかって、化かされたみたいな感じだっただろう。

 私は桐生第一に肩入れしながら見ていたのだが、序盤から中盤にかけて、どう贔屓目に見ても、佐賀の優位は動きそうもなかった。投手の大隈は3回から自分のペースを掴んで、桐生の攻撃をあっさりと3者3振に退ける。稀に1塁にランナーを置くことがあっても、いわば計算通りにダブルプレーで切り抜け、まったく危なげがない。

桐生の二人目の投手・鹿沼には多少てこずって、追加点が奪えない。だが、得点は5対2とリードしている。

 そして8回ウラ、すでに2アウト。選手も監督も、9割がた勝利を確信していたと思う。

 ところが桐生打線、今までわざと打ちあぐんで見せていたのではないか、そう疑いたくなるほど鮮やかに、ヒット3本を連ねてまず1点、4人目の打者が四球を選んで満塁とし、鹿沼が2塁打を放って走者一掃、あっさりと逆転してしまった。見事な土俵際のうっちゃり、というところだろう。

 佐賀商業にしてみれば、何がなんだか分らず、頭のなかが真っ白のまま9回表の攻撃を迎えたが、抵抗らしい抵抗も見せずに3人で終ってしまった。

○「佐賀の高校野球」板のアスキ・アーティスト

 私は昨年夏、2chの「俺だけでも佐賀の高校野球を語るスレ」を発見して以来、時々のぞいて見るのだが、この展開に意表を衝かれ、「あれれ?!」と、何だか狐につままれたような、面妖な感じを受けた人が多かったらしい。

 その書き込みの中に、アスキ・アートの2コマ漫画(「俺だけでも佐賀の高校野球を語るスレ」part10584)があり、これがまことに秀逸。これを描いたのは、去年、佐賀商が110で負けた時、4コマ漫画を載せた人と同一人物だと思うが、こういう表現力を持った人たちのギャラリーがあってもよいのではないか、そんな夢が湧いてくる。

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