« ワールド・ベースボール・クラシック | トップページ | ワールド・ベースボール・クラシック(その3) »

ワールド・ベースボール・クラシック(その2)

おやじ野球
〇三振の仕方
 私は三振の仕方で、チームの質を計ってしまう癖がある。
 先日のアジア・リーグの、日本と韓国の試合は、途中から見たのだが、日本が1点リードしていた。ところが、追加点がなかなか入らない。
 イチローがデットボールで1塁に出る。これは絶好のチャンスなのだが、続く西岡のバントは、ぽこんと打ち上げたファール。ああ、気が入っていないな。そう見たのだが、王は作戦を変えるつもりはなかったらしい。西岡の二度目のバントも、ぽこんファール。結局彼は、見送り三振だったが、変に気に染まない表情でベンチにもどっていった。
 なんだろ、この態度。もっと自分に腹を立てろ!

 そこへ、王がベンチから出てくる。思い切り西岡を怒鳴りつけるのかと思つたが、王はスッとすれ違って、主審に代打を告げた。えッ! 和田だって?

 年間を通じた成績で言えば、和田はけっして悪くはない。打率、打点、ホームラン、いずれも高い結果を残している。しかし、ここ一番の大事な試合にかぎって凡打、三振に終わり、攻撃の勢いを殺いでしまう。これはもう、日本シリーズやアテネ・オリンピックで立証済みのことではないか。
 案の定、和田は低めのボール球に引っかかって空振り、次は内野ファールを高々と打ち上げてアウト。
 続く松中は内野ゴロ。
 虎の子のイチローを1塁に置きながら、3人かかって2塁に進めることさえできない。これは日本の逆転負けパターンだな。私は書斎に引っ込んだ。

〇乗りの悪さ
 舞台はアメリカへ移り、日本とメキシコの試合は、小笠原がヒットを打ち、里崎のホームランが出た。そこから見た。
 どうやら、変な呪縛から解放されたようだな。さあ、これから乗って行こう。そう期待していたのだが、次の回は1点だけ。あれは、チャンスの形から見て、2点以上は取っていなければならないだろう。

 こんな時こそ和田を出すべきじゃないか。和田の得意技は、点数がある程度離れて、勝ちムードの時に、大きいのを飛ばす。あまり意味はない得点なのだが、ワッショイ、ワッショイ、お祭気分を煽るには、丁度よい。
 しかし、追加点がないまま、試合は終盤へ。ここで2、3点、きっちりと取れば、日本は強いという印象を外国勢に与えることができるし、日本チームのムードも昂揚するのだが……。そう思って見ていたが、相手に一発ホームランを打たれ、日本は小技でお返しをして、試合は終了。
 乗りが悪い。何だかオヤジっぽい野球だな。

 その代表格が福留。私は、彼がPL学園時代、銚子商業の沢井や、前橋工業の梅沢と並んで、3塁手の三羽烏と騒がれた頃から注目してきたのだが、以来、チームリーダーに不可欠なオーラがさっぱり出て来ない。
ただ爺むさくなる一方。三振して、むっつり無表情で投手をねめつけながら、仏頂面して帰ってゆく。あれは止めてくれ。チームの士気が落ちてしまう。

 日本のチームには生気や精気が感じられず、活気もなければ覇気もない。イチローの闘志だけが空回りし、浮いているみたいだ。

〇野球人気、凋落か?
 アメリカにおける日本と韓国の試合は、一回裏の日本の攻撃から見はじめて、6回の攻防が終わったところで書斎に入った。韓国の打者が渡辺を打ちあぐねている間に、4、5点リードをしておかなければ、終盤どうもつれるか分からない。日本の中継ぎ、押さえに、信頼できる投手がいないからである。
 
 大塚がいるが、前々日のメキシコ戦で投げたばかり。王監督としては、シーズンに入る前に、各チームに大事な投手を疲れさせたり、壊したりするわけにはいかない。そういう配慮で、押さえには藤川を予定しているだろう。しかし藤川がアテにならないことは、日本シリーズや先日のアメリカ戦ですでに立証済み。三枚目がかった内裏雛みたいな顔の、あの投手が出てくる前に、安心できる展開になって欲しかったのだが……。そういう不満を残しながら、書斎に入った。
 夕食を取りながらテレビを見ていると、3塁のクロスプレーで、またジャッジに問題があったらしい。
 アメリカの審判はずいぶん質が悪いな。

 昨日(17日)は会議があって、小樽へ出ていた。会議が終わり、珍しく暖かったので、潰れてしまった昼休みの代わりに、2時過ぎ、散歩に出たところ、妻が携帯で日本の準決勝進出が決まったと教えてくれた。アメリカがメキシコに負けたらしい。「そうかァ、アメリカは面目丸つぶれだネ」。
 帰宅してからのニュースを見ると、またまたひどいジャッジがあった。これじゃあ、アメリカの選手、気合が乗らないよ。
 日本とアメリカの試合のタッチアップ問題。この後味の悪さは日本チームにも尾を引くだろうが、アメリカもあんな勝ち方でテンションが落ちっぱなしだろう。私はそう見ていた。アメリカと韓国の戦いにおけるアメリカの負け方は、後味悪い勝ち方の後遺症と見るほかはない。

 ずっと以前、ラグビーのワールド・カップで、日本チームが記録的な大敗を喫した。それ以来、日本のラグビー人気はずっと低迷している。ラグビー好きの私には残念でならないのだが、今度のWBCでは日本プロ野球のひ弱さが露呈し、人気に翳りが出るかもしれない。そんな心配があったのだが、アメリカのほうがもっと危機的状況だろう。
 ジャッジは出鱈目。チームは韓国に完敗、メキシコには競り負け。日本には、何ともスッキリしないジャッジのおかげで、ようやく競り勝って、1勝2敗。ベースボール本家の誇りが地に塗れてしまったわけだ。

〇不潔なガム噛み
 もっとも、我が家は、アメリカの大リーグはあまり見ない。皮下脂肪の厚そうな、髪の毛もじゃもじゃの大男が、くちゃくちゃとガムを噛み、ところ構わず唾を吐き散らす。あの不潔感が耐えがたいからだ。食事時、こんな無作法を見せられては、どんなご馳走も不味くなる。
 不思議なもので、日本人の選手のガム噛みを見ると、不潔感がいっそう強い。何かの拍子に、松井稼頭央の唇を半開きにした、あの育ち悪そうなガム噛み顔が映ると、私たちは大急ぎでチャンネルを変えてしまう。
 それに較べて、井口の向ッ気が強そうな、きりっと締まった顔、あれはいいね。イチローも悪くない。

 去年はロッテの年だったが、バレンタイン監督がやたらニチャニチャ、ペッペをやっている。あれで応援の気勢を殺がれてしまった。
  
 それやこれやで、やっぱり野球は甲子園の高校野球だな。
 

|

« ワールド・ベースボール・クラシック | トップページ | ワールド・ベースボール・クラシック(その3) »

「スポーツ」カテゴリの記事

コメント

お久しぶりです。
東京は桜が咲きました。靖國はつぼみだとか。
WBCも含め、新しいエントリを是非お願いします。

投稿: 花風病夫 | 2006年3月21日 (火) 21時27分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/127704/9147431

この記事へのトラックバック一覧です: ワールド・ベースボール・クラシック(その2):

» WBC 日本準決勝進出。そして、3度目の韓国戦へ。 [大阪、おおさか、OSAKA]
ワールド・ベースボール・クラシック2次リーグ1組、日本は、準決勝進出となりました [続きを読む]

受信: 2006年3月18日 (土) 19時52分

» WBC:他力本願、メキシコのおかげ [zig zag road]
このブログで3月16日に「World Baseball Classic/日本敗れる」というタイトルの記事を書いたのは、も [続きを読む]

受信: 2006年3月18日 (土) 22時23分

« ワールド・ベースボール・クラシック | トップページ | ワールド・ベースボール・クラシック(その3) »